2013年05月02日

アテンザとBMW3 「彼と彼女のクルマ選び」その3

  「BMW3シリーズ」というクルマは、クルマをよく知らない人にとっては、スバルやマツダのクルマよりも馴染みがあるクルマだと思います。特に自分では滅多に運転をしないような女性にすらとても良く知られています。それ故にちょっとややこしいことも起こります。「知らない(詳しくない)」ということは本当に厄介なことで、クルマに興味がない人は「BMW」は高いクルマ(マツダやスバルの2倍以上?)で、動力性能は日本車を大きく上回るものだと本気で思っているようです。さらに面倒なことに、3シリーズに乗っている人は「このクルマはスゴいんだ」と周囲に吹聴したりします(日本車に乗っている人より高い割合で)。しかし現行の320iの最大トルクはせいぜい27.5kg・mです。その性能に関してはいたって「普通のクルマ」です。

  日本人の多くはなぜでしょうか? この「普通のクルマ」に絶対性を感じてしまうようです。バブルの頃のやや歪んだイメージがそのまま残っているようですが、今時の良識ある人々は既にその「感覚」がオカシイのではないか?と既に嗅ぎ分けているはずです。それでもクルマに詳しくない多くの女性はいまだに「BMW神話」の影響下にあったりします。せっかくの素晴らしいカップルがこの「ささいな」認識の違いだけで「すれ違って」いくという悲しいことも起こるかもしれません。自分自身もその「壁」を当初は強く感じました。それでも「BMW3は絶対に嫌な彼氏」と「BMW3くらいしか知らない彼女」の不幸な関係は、時間と努力によって解決することは可能だと思います。まずは彼氏がクルマを徹底的に「知る」ことだと思います。そして時間を掛けて「なぜBMW3ではなく日本車なのか?」ということを説明する必要があります。とりあえずアテンザやアコードなら説明は簡単です。

 「FF車の方が雨や雪が多い日本では確実に安全だし、高速道路の安定性も上だ。このクラスの日本車ならボディの堅牢性もBMW3より上だし、オプションの安全装備も充実しているから、サイドエアバックも当然付ける。さらに軽量化技術に優れているから燃費いいしブレーキの効きもいい。サスペンションの設計もBMW3よりレベルの高いものが使われているからコーナー侵入時の性能も圧倒的に上。ナビも優秀だし、電気系統のトラブルも圧倒的に少ない。はっきり言ってこのクルマを辞めてBMW3にする理由があるとしたら、FRだからドリフトが出来るくらいなものなんだよね・・・、そんなことやらないからさ。」と言ってあげれば、彼女の認識も一気に改まるでしょう。しかしこれはトヨタ車や日産車ではできない芸当ですが・・・。

  それでもBMW3は500万円くらいするクルマなので、基本性能はまったく申し分ないクルマです(しかもデザインもまともです)。このクルマが基準になってしまうと、逆立ちしてもBMW3シリーズに敵わないであろう水準の日本車に関しては、「魅力なし」のレッテルが貼られてしまい、ほぼ「商用車」と同じ扱いを受けます。良識ある人々はそれを十分に理解しているので、都市部ではBMW3に明らかに見劣るクルマを買おうとはしません(だからクルマが売れない?)。100万以上する国産車の新車を買っても「バカにされる」くらいなら、クルマなんていらないと考えます。また日本メーカーが低価格車をカッコ良く作らないというのも、これに拍車をかけます。さらにBMW3より安い輸入車についても同様にケチがつきます。今どきの賢明な若者は「BMWミニ」や「フィアット500」が元々欧州でどういうクルマだったか(イギリス・イタリアの貧困層のクルマ)ということも分かっているので、200~300万円以上出してそれらを買っている年配の人たちに対してしばしば「哀れみ」の目で見ていますよ。「プライドを持て!!!」(若者だけではなく良識ある大人もそう思っています)。

  よく日本メーカーの開発者が「BMW3シリーズをベンチマークしました」などと言っています。この言葉の真意は3シリーズをとりあえず超えておかないと、日本人は納得しないということです。これまでの経験に則っ、3シリーズより「わかりやすく」いいクルマなんですよと必死でアピールしているだけです。決して3シリーズの性能を不必要に高く評価しているわけではなく、せいぜい250万円くらいで同等以上のクルマをどのメーカーでも発売できると考えているはずです(しかし参入障壁は高いが・・・)。BMW3とはそんなクルマです(日本の開発者からしてみたら、「なんでもない」クルマです)。F30をさも有り難そうに乗っている人をたまに見かけますが、ほぼ100%がクルマにあまり興味が無さそうな50歳代〜の人々のような気がします。実際はそうじゃないかもしれませんが、「50歳でBMW3に乗るという殺風景さ」がその人のイメージを崩壊させてしまいます。失礼を承知で言うならば、「常識・センスがまったくない大人」です。こういう大人には絶対になりたくないと思ってしまいます。

  これから発売される日本のDセグセダンは全てが「BMW3シリーズ」を明確に上回るクルマになると思います。そうでなければ絶対に売れないからです。スタイル・動力性能・燃費性能で完全に上回って初めて「検討されるクルマ」になることができる、残念ながらそれが日本車の現状です。新型車の開発には当然にお金がかかりますから、今後はDセグを放棄するメーカーも出てくると思います。同じことがCセグでも言えると思います。VWゴルフに明確に勝てなければ、「走りのハッチバック」として日本市場で認知されることは難しいです(ただゴルフを上回ること自体は難しいことではありません)。

  必然的にBMW3やゴルフはこれから発売される日本車の「対抗車種」全てに圧倒される運命にあります。事実日本以外の地域では圧倒されています。日本車の質の向上に貢献したこの2台のクルマには敬意を払いたいと思いますが、2台ともに「普通のクルマ」にしてはあまりにも高価格です。3代目アテンザは名実ともに「BMW3を分かり易く抜き去った」クルマとして、日本市場で大ヒットしています。よくグリルの形状が輸入車に似ていると言われていますが、実際は2007年に登場した2代目アテンザのデザインを無理なく引き継いだものになっています。ジャガーXFやボルボS60など2代目アテンザにインスパイアされて作られた高級セダンは欧州に無数にあります。3代目アテンザがジャガーに似ているという指摘を見かけましたが、それは本末転倒で、ジャガーがマツダを真似ています。マツダは旧フォードグループ(アストンマーティン・ランドローバー・ジャガー・ボルボ・リンカーン・マーキュリーなど)の先端を走るデザインを従来から担っていました。そのマツダの先進デザインがやっと日本でも認知されて来ました。良いクルマを納得の価格で売るという意味でマツダは日本市場をリードしつつあると思います。


↓新型アテンザ好調です。今後のDセグの日本車は「BMW3」ではなくこの「アテンザ」が基準になると思います。もっといいクルマをホンダもスバルも作ってくるでしょう。  


  
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posted by cardrivegogo at 09:18| Comment(9) | アテンザ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ノートパソコンから投稿できません。どうしたらよいでしょうか。
Posted by K.T at 2013年05月09日 03:18
明日、スマホでもう一度打′ち直します。長い文章がうまくいくかわかりませんが。′
Posted by K.T at 2013年05月09日 03:36
 先日の5月4日5日と、京都に住む娘夫婦のところへ行ってきました。二人の孫に会うためです。北陸道や名神高速道路では、行き・帰りによくBMWに遭遇しました。人、考え方はそれぞれで、収入に応じ、精神のバランスを取るため、外車好き、カーエンスーだから、また仕事や友達との関係などいろいろ理由で、BMWを乗ることは、それはそれでよいと思います。自分にとっては、雑誌に出ている記事を読んで、多少の知識を得る程度の対象となっています。ATのマニュアルモードの際、マツダとBMWだけが、トヨタなどの多くのメーカーとは正反対で、フロント方向にシフトすると減速する、トランク方向にシフトすると加速するといったことは知っていますが。それでも、過去の7シリーズとほぼ同じ大きさの、現在610万円の5シリーズ(確か523だったか?)が一番買い得かなと思いながら、カー雑誌を読んだりしています。
ただ、5シリーズや7シリーズはともかく、3シリーズや1シリーズのデザインは、多少古くなってきたようにも最近感じています、先進的なイーグルデザインで、進歩的なデザインでもそのうち社会(大衆)が慣れ親しんでくると豪語したカーデザイナー(名前は忘れましたが)が数年前に解雇され、BMW本来のデザインのよさを取り戻しつつあるようにも思えますが、なにぶん最近はあまり力を入れて、外国のクルマの記事を読んでいません(かつては、BMWの本を買って勉強したりしていたのですが)。よって、BMWに関する内容はこれくらいで終えることにします(ところで、新型アテンザは、京都大丸デパート近くで、黒のワゴン1台だけ見ました。高速道路でも皆無でした)。

車の安全性について(その2)

 かつてRX−8の発表会に行ったとき、スペアタイヤがなく、オーダーすれば、スペアタイヤをトランクにおくことができる、ただしトランク容量はほとんどなくなってしまうが、という説明がされていました。今度のアテンザも、RX−8のようにすればよいと思いました。ついでながら、そのとき、メーターの色も、赤とその他の色(白か緑か)に、気分に応じて変えることができるようにも説明されたような気がします。
 それはともかく、今度の新型アテンザの発売に当たってのインターネツトを通じてのマツダのティザーキャンペーンはすさまじく、私も大きな期待を持ってインターネットの記事を見続けました。そのうちの重要と思われるいくつかの記事は、印刷しました。そのインターネツトを見ていると、新型アテンザの購入後、車のお祓いのため、郊外の神社(山の方)へ行ったら、その帰りだったと思うけど、タイやがパンクしてひどい目に遭ったという記事が出ていました。結局、お父さんは電車で家に帰ったのですが、やっと見つけたカーショップで225/45R19のタイやがなく、取り寄せとなり、残った息子さんがひどい目にあったという内容でした。しかも、その値段は、1本約7万円弱で大変困ったということでした。私は、やはり心配した通りのことが起きたと思いました。追突防止装置やトヨタが進めている自動操縦装置も車の安全性追求の一つであると思いますが、何よりも山中や人通りがないところで、タイやがパンクしても、直ちにスペアタイヤを交換して安全に家まで帰れることが、もっとも安全にカーライフを送ることだと思います。すでにトヨタカローラもスベアタイや廃止し、フイット・シャトルにもタイヤがついていません。我が家で妻用にフイット・シャトルHVを購入した時、ホンダの担当者は、本当のことを言うと、パンク修理キットを使うとタイヤがだめになってしまうのでできるだけ使わないようにしてくださいと言っていました。考えた末、私は、スノータイヤを購入し、その内の一つをトランクに乗せることにしましたが、妻は重くなるのでスノータイヤ積み込みなしで毎日走っています(パンクしたら、私に電話すればよいと思っているので。それと燃費向上のため)。今のGHアテンザは、スペアタイヤがあるので心配ないですが、私は、将来新型アテンザを購入したとき、、スノータイヤをトランクに乗せて走るつもりです。「傘を用意したら雨がふらず、傘を忘れたら雨にあう」というマーフィーの法則ではありませんが、スペアを用意しているとパンクにあう確率が少なくなるような気がするからです(寝る前に成功のイメージを浮かべると物事は成功するという別のマーフィーの法則もあるのですが)。大雪のときや山中でタイヤがパンクして車が動けなくなったとき、あるいは零下30度の極寒の地でパンクした時など、心配性の自分は、ついそんなことを考えてしまいます。
 今はどうかは知りませんが、クラウン、マークUなどトヨタの車は時速15qになると自動的にロックがかかってしまいます。しかし、ドイツのアウトバーンでの万が一の事故を想定したマツダ車は、手動でしかロックがかからないようにしてあります。かつて5代目カペラで、ドイツでのゴールデンステアリング賞を獲るなど、ヨーロッパを主要市場とするマツダの考えはドアロックについては一貫した考えを持っているように思えます。
 私の信じている原則に「前向きに考えると、大いなる真理は、偉大なるパラドックス(逆説)である」という言葉があります。私は言いたい、「すべてのメーカが、スペアタイヤを廃止しようとしている今、あえてテーパータイヤを装備するメーカーこそ、最も安全性を追求するメーカーである」と。6代目R30スカイラインで初めてテーパータイヤを採用した日産の車は、今、どうなっているのでしょうか。やはり、テーパータイヤ廃止の流れなのでしょうか。

 最後に、一つ気になっていることを述べます。先日、好デザインの車の一つとしてト○タのヴェロッサがあがっていましたが、確か『ベストカー』でヴェロッサのデザインは、あるイタリア車を真似ているというような内容の記事を掲載していました。その車の名前は忘れましたが、大ト○タのするべきことではないと出ていました。というより、車のデザインをするときは、すでに同じようなデザインがないか、よく調べて取り組むべきである、それが世界一のメーカーの品格である、といった内容だったような気もします。かつてマツダは、現マーク(Mの字とツバメの飛翔の姿を兼ねたようなマーク)の前にルノーの菱形(◇)を○で囲んだマークを採用していたところ、ルノーから「勝手に我が社のマークと類似したマークを使わないでほしい」と言われ、マーク一つにつき賠償金を払うという手痛い失敗をしています。その後、◇はろうそくの炎のような形に変更されました。わたしが購入したクロノスと8代目ファミリアはそのマークでした。今でも
その8代目ファミリアが走っています(ファミリアはSワゴンの9代目までで、以後はアクセラとなる)。8代目アテンザは今でも走っています。良かったら、注意して、見てください。
Posted by K.T at 2013年05月09日 04:32
KTさんこんにちは
いつも楽しくコメントを拝見させて頂いてます。

ノートパソコンの件はとくにこちらから制限などはかけていないので、ブラウザの不調ではないかと思います。このシーサーブログはちょっと不安定な時があるので、お手数ですが送信時に、一度別のファイル(ワードなど)に全文を控えておいて頂いて、「送信未遂」になってしまった場合は、再起動もしくは時間を変えて、控えた文面をコピべしていただければ幸いです。せっかく書いていただいたコメントが消えるのは忍びないです。

新型アテンザは車幅がやや広すぎるので、縁石にブツけてパンクさせてしまう人も出てきそうですね。タイア1つで7万円ですか!!昨冬に冬タイヤをディーラーで買いましたが、国内メーカーでホイール付きで4本10万くらいでしたので、驚きですね。高すぎますね。

ヴェロッサは今でもクレスタ・マークUより輝いていて、いいデザインだと思います。近所のスーパーで良く見かける年配の方がとてもキレイにして楽しそうに乗っておられて、自分も将来はGHアテンザをこういう風に乗っていきたいなと感じ入っています。

Posted by CARDRIVEGOGO at 2013年05月09日 13:23
はじめまして。
車の購入を検討しているもので、たびたびブログを拝見させていただいています。
私の妻もなかなかミーハーで、BMW3がよいと言っているのですが、僕はあまり3シリーズには乗り気がしません。
私の中ではアテンザかスカイラインクーペかホンダアコードが推しで考えています。
CARDRIVEGOGOさんの彼女さんは、最終的にはアテンザに納得しておられるのでしょうか。

Posted by Ara at 2013年05月14日 00:08

Araさんへ
コメントありがとうございます。

彼女は2代目アテンザをとても気に入ってくれていて、ドライブはどこにでも付いてきてくれます。
いろんな所でアテンザの写真を撮っては友達に見せているようです。

彼女はかなり自分の趣味に影響されるタイプなので、あまり参考にならないかもしれませんが・・・。

アテンザ・スカクー・アコードならどこ走っても、恥ずかしくないくらいに立派でオーラありますよ。
BMW3の方がありふれていて平凡な印象ですよね。



Posted by CARDRIVEGOGO at 2013年05月14日 01:14
新型のBMW乗られた事ありますか?
馬力やトルク云々で判断するのは素人過ぎますよ。
私はレクサス派ですが、BMWは凄く良くできた車です。
アテンザも乗りましたが、これも値段の割には良くできた車だと思います。
もし、乗られての意見なら何も言うことはありませんが、
乗られてもいないなら、是非乗って見てください。
Posted by at 2013年05月14日 22:07
レスありがとうございます。
CARDRIVEGOGOさんの彼女さんはアテンザをとても気に入ってくれたんですね。
CARDRIVEGOGOさんの趣味に影響されるなんて、可愛らしい方ですね。

私も妻と、もうすこしいろいろ話し合ってみます。
結局運転するのは私なので、自分の意見が伝わるといいな笑
Posted by Ara at 2013年05月14日 23:02
名無し様へ

コメントありがとうございます。当方は完全なる「素人」なので、その辺はご賢察頂ければと思います。

BMWに乗ったことあるかというご指摘ですが、「L2」「L7」のBMWにはまったく興味がないので乗ったことはありません。「L6」には知人に無理言って運転させてもらったことがあります。個人的な感想ではホンダのレジェンドの方が好きです。

BMWのクルマを否定する気はありませんが、3シリーズを250万で日本メーカーがコピーするのは十分可能ですし、500万円を払う人の勝手ではありますが、理解できないなと思います(ほぼ同性能の320iとアテンザ25EXの価格がドイツでは逆転しているのは何故ですか?それでもアテンザの方が売れるのは何故ですか?)。

レクサスにしても、先代ISの旧型プラットホームで500万円はまったく理解できないです。今の所はLS以外には評価できないです。




Posted by CARDRIVEGOGO at 2013年05月14日 23:51
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