まず絶対条件としては「デートカー」として成立するクルマでした。好みの問題もありますが、自分が納得できるだけでなく、彼女にも納得してもらえるクルマが条件でした。「2人で出かけていって満足できるクルマなら買ってもいいかな」というのが率直な気持ちで、そうでないクルマなら要らないと思っていたので、コンパクトカーやミニバン・軽自動車・SUVは最初から候補には入りません。「セダンかクーペかハッチバック」しかしこれが結構悩みどころで、なかなか適当なクルマが見つかりませんでした。かろうじて候補に上がったのが、「VC36スカイラインクーペ」と「プジョークーペ407」の2台でこれならば休日に「非日常」な楽しいドライブが出来そうだと感じました。ただ彼女にその2台をそれとなく見せてみると、カッコいいのは認めてくれるのですが「ちょっとギラギラし過ぎ」という率直な感想が返ってきました。どうやらこの2台はかなり「男目線」なクルマでどうやら清潔感が足りないのだと気付かされました。
逆に彼女に「どんなクルマがいいのか?」と訊くと、しばらく考えてから「BMW3」との返事でした。やはりBMWの「重み」は女性の心を鷲掴みにするようです。ただ当時の私は「大のドイツ車嫌い」だったので、その返事には少なくないショックを受けました。彼女に罪はないのですが、BMW3はあまりにも「安易な」選択ではないか?という想いは当然ありました。中古のE90に乗って「粋がっている」人にだけは絶対になりたくなかったので、この選択はありえないと最初から解っていました。それでも彼女はそういうクルマに魅力を感じていたようで、絶対に超えられない大きな隔たりがあるように感じて絶望的な気分になったりしました。
「BMW3」という基準を作られてしまい、候補のクルマはかなり少なくなって、もはや国産のセダン(レガシィやマークX)ではなかなか太刀打ちが出来ない状況でした。依然として気持ちの中での第一候補は「VC36スカイラインクーペ」でした。燃費が悪いという長距離ドライブ派には致命的な欠点がありましたが、それでもスタイリングの見事さと内装のレベルの高さを考えると国産車では満足できる唯一のクルマでした。プジョークーペ407は中古車を探すのも一苦労という希少車種なので、現実的ではないなと感じていました。どちらも200万円程度でそれなりのものが手に入るので、価格面に関しては納得していて、ちょっと難色を示していた彼女も実車に乗せれば気持ちも変わるだろうと考えていました。
この2台以外にも抜群のデザインを誇るクルマがあるだろうと、さまざまなクルマの写真をネットで検索してみて探し続けていましたが、だいぶ基準が上がっているせいかなかなかよい候補に巡り会えませんでした。マツダのアテンザに関しては近々FMCだということで、最初は積極的には考えていませんでした。しかしある時「2代目アテンザ・セダン・後期型・白」のクルマを見て印象が大きく変わりました。アテンザの「若さ」や「安っぽさ」が消えて、代わりに「フラッグシップセダン」としてもベストプロポーションと思える「オーラ」を感じました。「アテンザってこんなクルマだったっけ?」と自分の中のイメージが急速に書き変わっていくのを感じました。 (次回に続く⇒その2)
↓Car and Driverの中心企画の「クルマ選び」ですが、そろそろ本気の「デートカー選び」というのはどうでしょうか?
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