2013年02月26日

アテンザは「3万米ドルカー」にしてしまってOKじゃないの?

  日本では思いっきり値上げをした新型アテンザですが、北米市場ではお値段据え置きになっています。北米では消費者に分かりやすくするためか、同サイズのクルマはほぼ同じ値段で売られています。アテンザの「Dセグセダン」は普通の車種なら約2万ドル〜、プレミアムブランドだと約3万ドル〜で見事に横並びになっています。新型アテンザは「2万ドルグループ」になります。主なライバルは・・・、フォードフォーカス、VWパサート、GMシボレーマリブ、クライスラー200といった面々(あと日本勢とヒュンダイソナタ)です。一番のお買い得は2万ドルを切っているクライスラー200ですが、一番強気なトヨタカムリと比べてもほとんど差はないです。

  「3万ドルグループ」はいずれも日本でおなじみのクルマばかりです(400万円グループ?)。厳密に言うと「フルサイズセダン」(クライスラー300・日産マキシマ)と「プレミアムDセグ」に分かれます。アテンザのライバルのクルマはほとんどこっちのグループなので、北米アテンザも一気に値上げして「プレミアム」にすべきだと思うのですが、しなかったですね。クライスラー300が3万ドルを切る価格設定なので、マツダも2万8千ドルくらいに設定してもよかったのでは?ちなみに一番強気な価格設定をしてるのが、インフィニティG(スカイライン)です。3.7Lのみの設定なのでベースからとても高いようです。次にメルセデスC・レクサスIS・ヒュンダイジェネシスの3台が高価です。

  アテンザもイギリスメディアが伝えているように、「3万ドルグループ」に突入すべくマツダは作戦を練っているようです。有力な手段が「クーペ&4WD&ターボ/3.7Lエンジン」の設定のアテンザ・クーペを設定する方法のようです。そのためには「3万ドルグループ」にふさわしい高級感あるデザインのクーペボディを用意する必要があります。さらに4ドアセダンも内装をさらに高級に作り換えて、エンジンを大型にして、車名を変えて出す方法もあるようです。

  GMグループの高級ブランドの一つ「ビュイック」のリーガルというセダンは「3万ドルグループ」に属しているのですが、内外装の質感を比べてみるとどうやらアテンザとほぼ同じくらいクオリティに作られています。またホンダのプレミアムブランド「アキュラ」もTSXというアコードベースのセダンを同じく「3万ドルグループ」で売っています(アコードはホンダブランドで「2万ドルグル―プ」のもある)。新型アテンザはアコードよりむしろTSXに近い出来になっているとも思います。せっかくあれだけのクルマを作ったのだから、北米でも強気に出てほしかったと思います。日本のユーザーにだけ高価格を押し付けるマツダのやり方にはやや疑問ですね・・・。
  


↓本日発売です。セレブのクルマ選びをターゲットにした雑誌ですね(高級車中心)。「アテンザクーペ」もこの雑誌の表紙になれるようにがんばれ(相当ハードル高いですが)!


posted by cardrivegogo at 04:57| Comment(0) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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