「3万ドルグループ」はいずれも日本でおなじみのクルマばかりです(400万円グループ?)。厳密に言うと「フルサイズセダン」(クライスラー300・日産マキシマ)と「プレミアムDセグ」に分かれます。アテンザのライバルのクルマはほとんどこっちのグループなので、北米アテンザも一気に値上げして「プレミアム」にすべきだと思うのですが、しなかったですね。クライスラー300が3万ドルを切る価格設定なので、マツダも2万8千ドルくらいに設定してもよかったのでは?ちなみに一番強気な価格設定をしてるのが、インフィニティG(スカイライン)です。3.7Lのみの設定なのでベースからとても高いようです。次にメルセデスC・レクサスIS・ヒュンダイジェネシスの3台が高価です。
アテンザもイギリスメディアが伝えているように、「3万ドルグループ」に突入すべくマツダは作戦を練っているようです。有力な手段が「クーペ&4WD&ターボ/3.7Lエンジン」の設定のアテンザ・クーペを設定する方法のようです。そのためには「3万ドルグループ」にふさわしい高級感あるデザインのクーペボディを用意する必要があります。さらに4ドアセダンも内装をさらに高級に作り換えて、エンジンを大型にして、車名を変えて出す方法もあるようです。
GMグループの高級ブランドの一つ「ビュイック」のリーガルというセダンは「3万ドルグループ」に属しているのですが、内外装の質感を比べてみるとどうやらアテンザとほぼ同じくらいクオリティに作られています。またホンダのプレミアムブランド「アキュラ」もTSXというアコードベースのセダンを同じく「3万ドルグループ」で売っています(アコードはホンダブランドで「2万ドルグル―プ」のもある)。新型アテンザはアコードよりむしろTSXに近い出来になっているとも思います。せっかくあれだけのクルマを作ったのだから、北米でも強気に出てほしかったと思います。日本のユーザーにだけ高価格を押し付けるマツダのやり方にはやや疑問ですね・・・。
↓本日発売です。セレブのクルマ選びをターゲットにした雑誌ですね(高級車中心)。「アテンザクーペ」もこの雑誌の表紙になれるようにがんばれ(相当ハードル高いですが)!
【関連する記事】
- 現行MAZDAがやたらと強過ぎる・・・これじゃFR化は
- MAZDAの乗用モデルFR化には・・・これしかない(と思う)
- MAZDA PORSCHE NISSAN 鼎立時代
- マツダが高級車を作る意味
- マツダ車の 本音 と 建前 その4
- 拝啓!!MAZDA御中・・・陣中お見舞い申し上げます。
- マツダ車がちょっと物足りないと感じる理由を考えてみた・・・
- フォードのラインナップ大幅縮小 と MAZDAの価値
- 前田育男著「デザインが日本を変える」 を読んでちょっと吐きそうになった・・・
- マニュアルミッション と マツダの理想
- マツダを追い越していくライバルメーカー達
- マツダがやや迫力不足に感じる理由
- マツダもいよいよ300ps時代に突入するのかな!?
- マツダの新車を買うならば・・・うーん困ったな。
- MAZDA・スバル・BMW・メルセデスとは・・・
- MAZDAはアルファードとSクラスを潰せ!!
- 北米で伸び悩むマツダの次の一手は!?
- 魁コンセプトは「戦慄」らしい。
- マツダのプレミアム化は無謀という論調に物申す!!
- 『燃費表示変更』に込められたマツダの深謀遠慮とは!?