2018年08月31日

まもなくデミオのMC!?今度は何を表現する!?


どんな進化も可能なデミオシャシー

  デミオのマイナーチェンジがなかなか出ないなー。なんか思い切ったことが起こるんではないかと期待しているのだが、どうやら災害に見舞われたこともあって、9月以降に先延ばしされているようだ。例えば・・・2L/2.5Lエンジンの搭載とか。人見さんがちょっとほのめかしてましたけども、まあ実現可能性は相当に低いとは思ってますけども、今のマツダに一番足りないものは、アグレッシブさ・・・なのは経営幹部もわかっているはず。このまま「走り」好きなファンを逃していいのか・・・。それとは対極ではあるけども、デミオの内装を高級化してベリーサのユーザーとかも逃さないで取り込んでいます。デミオのライバルは「ノート・メダリスト」あるいは、「アルト・ラパン」「ミラ・トコット」といった女性ユーザーを意識したゾーンにやや寄っている!? 


兄弟車は欧州の頂点に立った!!

  デミオは走りでMINIなどに比較されるなど、日本車のエース格とされてたりもするわけですが、兄弟車のフォード・フィエスタは英国カーメディアを背負って立つ、Bセグにおける主役級の扱い。ちょっと前のトップギアジャパンにも複数ページにわたって特集記事が書かれていました。日本からすでに撤退しちゃっているのに、なんで日本版にフィエスタなんだ!? トップモデルの「フィエスタST」には、最新型のエコブーストとなる1.5L直3ターボで200psのユニットが載っているらしい。




欧州市場への特効薬はやはりデミオ

  ちょっと前に人見さんだったか藤原さんだったかが、ちょっとだけ漏らしていた「デミオに2.5Lガソリンユニット」の構想は、ちょっと厳しい結果が出ている欧州市場に再びMAZDAの旗を立てる、手頃な戦略としてマツダの陣営内では浮上していたのだと思われる。フォードとマツダにどのような取り決めがあるのかわからないけども、もしかしたらフィエスタとデミオによる同一市場での不本意な競合は避けるべく覚書くらいはあるのかもしれない。・・・でマツダとしては作りたいのか!?それとも否定的なのか!?


スイスポとの比較は避けたい!?

  日本を代表するBセグホットハッチといえば、スズキ・スイフトスポーツですが、せっかくスズキが頑張っているところに参入して行って熾烈な潰し合いをするのは気が引けるのだろうか。「デミオ15MB」という競技ベース用グレードがあって、今度のマイナーチェンジでは、1.3Lガソリンが全て1.5Lガソリンに変わるらしい。従来通りのスペックならば110ps程度ですけども、1100kgの重量があるデミオですから、135psくらいまで引き上げてあると楽しいクルマになるのでは!?しかし商品力を上げていけば結局はスイスポとの潰し合いになる。ちなみにスイスポは970kgで140ps。


日本では誰がホットハッチを買うのか!?

  20年くらい前に、日本でも「ホットハッチ」を作ろう!!という動きがあった。当時はCセグが今のBセグくらいのサイズで5ナンバーというケースがほとんどで、カローラスポーツやオーリスの前進となるカローラランクス/アレックスが登場し、インプレッサをベースにしていたWRXにもハッチバックモデルが登場した。しかし日本版ホットハッチのエースになると期待されていたホンダ・シビックが、欧州市場での契約のもつれなどもあって、カタログモデルとしてシビックtypeRが十分に進化を遂げることはできずに不本意な2000年代を過ごした。マツダもMSアクセラを発売しこの流れに乗ってはみたものの・・・。


日本に合ったホットハッチとは!?

  「罪と恥」じゃないけども、主体的な欧州文化から生まれたハッチバックというスタイルは、客観性を取り払うことが難しい日本市場ではあまり理解されなかった。低コストで楽しい走りが楽しめるのが魅力なのに、派手なスポイラーとエキマニを装備して、わざわざコストをかけてアピールして乗るスタイルが定着・・・、確かにノーマルボディにノーマルマフラーなら140万円程度のベース車と見た目は何も変わらないじゃ、所有欲が刺激されない。


役所が邪魔をしている!?

  今では専用ボデーに大掛かりなエアロをパッケージした、コンプリートカー・スタイルのホットハッチが270〜400万円くらいで主流になってる。トヨタ(ヤリスGRMN)、ルノー(ルーテシアRS)、プジョー(208GTi)、VW(ポロGTI)などなど。200ps前後のこれらのモデルに対して、日本国内製造のスイスポは140psとちょっと控えめになっている。国内生産でキレキレのモデル作っても、国土交通省の認証がもしでなかったら企画としては完全にアウト。スイスポをもっとパワーアップしろ!!という無慈悲なエールがカーメディアから出てきたりしますけども、ダイハツ、ホンダ、日産、マツダも国内生産ではなかなか危ない橋は渡らない・・・というか無理なんだろうね。ホンダや日産は欧州工場があるからその気になればいくらでもできるだろうけど、豊田章男社長みたいにモータースポーツに義理を感じる経営陣じゃなければ、後回しの案件になるんだろうな・・・。


デミオ・ホットバージョンの可能性

  マツダもドイツに開発センターがあるけどさ、そこで企画してオーストリアのマグナ=シュタイアーなどに生産委託をする方法もあるかもしれないけども、メルセデスSLK、プジョーRC-Z、それから新型Z4とスープラのようにある程度の価格でないと生産委託はコストが高すぎて採算が合わないだろう。可能性が残るのはメキシコ工場。トヨタにOEMしている「ヤリスiA」というセダンタイプのモデルを生産している。搭載エンジンはガソリンの1.5Lスカイアクティブで、もちろんトヨタの北米ラインナップではこのモデルだけマツダの6AT/6MTが選べる。デミオのエンジンから1.3Lが廃止されるのもどうやらこの辺に経営上の理由があるようだ。デミオのガソリンを1.5Lに一本化(もしくは2.0L、2.5Lもある!?)して、空いたエンジン生産ラインで次期アクセラの「あの」エンジンを量産するのだろう。


メキシコなら作れる!?

  もしかしたらマツダには北米へデミオを導入する予定もあるのかもしれない。すでにハネウェル(北米サプライヤー)製のターボチャージャーも導入しているマツダとしては、シビックやセントラ(日産のCセグ)に使われている1.5Lや1.6Lターボを、MAZDA3やCX-3へのオプションエンジンとして考えている!?ついでに1.5Lターボを200psまでスープアップしてホットハッチをメキシコで生産する可能性もあるんじゃ・・・。NAFTA域内の部品使用率を引き上げる方向で検討されているらしい。北米サプライヤーの使用率を上げるために仕様が変更される!?


マツダの小型車デザイン力は異常

  9月に予想されているデミオのマイナーチェンジで、何か新しい方向性が示されるのだろうか!?日本市場でも売れるスポーティな専用パーツで差別化されたデミオってのもいいかも。前田さんはシンプルなデザインによる美学を貫いているようなので、ゴチャゴチャとデザインの根幹を変えてしまうようなエアロパーツが付くのを嫌うかもしれない。しかしマツダの武器であるデザイン力をこれまで以上に発揮することを、次期アクセラ、次期アテンザで示唆しているのだから、デミオにも強烈な個性があってもいいのではないかと思う。ホンダが発売したS660のカスタムパーツはなかなか興味深かった・・・今後の展開が楽しみだ。





↓とうとう市販化されました!!!!!!!!!!!!!!



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2018年08月29日

MAZDAファン と 非ファンの 大きな隔たり


MAZDAに対する認知能力・・・

非ファンにとってのMAZDAなんて、ロータリーの歴史と自己陶酔的なデザイン志向・・・まあそれだけなのかもしれない。国沢光宏とか清水和夫とか、長年カーメディアで仕事をしている連中だってほとんどがこのレベルじゃねーか!?って感じのレビューをあちこちで見かけてウンザリする。世界の自動車メーカーの中で、MAZDAがオンリーワンなのは、ロータリーとデザインだけなのか!?・・・そんなわけはない!!だけどわかってない奴ら(バカ)にそれを教えるのはとっても難儀だ。ドイツ車が好きとか言っている奴ら(バカとは限らないけど)に、とってMAZDAの魅力なんてどーでもいいことだ。知りたくもない情報だと思う。


カーメディアは癌だ

クルマの評価基準なんてたくさんあるから、そこそこ賢いクルマ好きがレポートをまとめれば、どんなメーカーのどんなモデルでもナンバー1に仕立てあげることができる。このブログで書いてることも、そんな類の1つだと思われているだろう。まあその通りなんだけどさ、俺は主観的にも客観的にもMAZDAのレベルは驚異的な水準にあると思う。IIHSやJNCAPの結果すら直視できないカーメディアが誘導する空疎な自動車論と一緒ににして欲しくない。ニューモデルマガジンXが全力でクラウンを叩いている。もはや全てのパラメータでトヨタの新型車が上回っているけども、ライターの『主観』だけを根拠に、トヨタの企業努力を徹底否定するレビューばかりが並んでいてドン引きだ・・・。


感覚で語るなら多いに結構だが・・・

クラウンよりも5シリーズの方が「ちょっとだけ乗り心地がいいように感じる」なんて、テキトーなことを書いていても全く意に介さない思考のバカライター・・・。そこまでして守るべきものが今のBMW5シリーズにあるのだろうか!?その感覚が正しいならばもっと売れてもいいんじゃねーの!? それ以上に不思議に思うのが、なんでこいつらは体感でしかない「乗り心地」とやらをドヤ顔で評価基準に押し込んでくるくせに、MAZDAや他のブランドの揺るがぬ価値が全然わからないのか!?ってことだ。例えば完全なる主観でしかないけども「ブランド対抗のドア閉めグランプリ」(ドアを閉めた時の良いクルマ感の演出力を競う)を開催すれば、トップ争いは、まさかのMAZDAなんだよな・・・ちょっと信じがたいがメルセデス、日産、レクサスといった前評判の良い強敵を見事に全部超えている。


MAZDAは強い

「アクセルフィール・グランプリ」「ミッションフィール・グランプリ」「ブレーキング・グランプリ」「ハンドリング・グランプリ」「静粛性・NVH・グランプリ」「高速安定性・グランプリ」etc・・・もしかしたらMAZDAが全部勝つのでは!?「アクセル」はオルガンでいい感じだし、「ミッション」は楽勝。「ブレーキング」は、ポルシェ、三菱、ホンダを交えた4つ巴だけども、デミオ&CX-3を無視すれば勝てそうな感じ。「ハンドリング」も総合自動車メーカーの中では最強レベルだし、「静粛性・NVH」は最近のマツダが大きく伸ばしてきたところ。「高速安定性」も楽勝。


カーメディアがMAZDAを正しく認識しないのには無理がある

これに加えて「IIHS」「USNCAP」「ユーロNCAP」「JNCAP」の全てで最強レベルのメーカーとして君臨。エンジンの特許件数もナンバー1。ガソリン/ディーゼル問わず、実用エンジンレベルでは世界の最先端を行っている。・・・もはや一強独裁と言ってもいいくらいで、これだけ完璧なメーカーだからマツダファン!!をやっているわけで、そんなブログに他ブランドのファンが土足で入ってくるのはマジで勘弁してほしいものだ。ポルシェ、ホンダ、三菱のファン以外にマツダを批判されたくはないですね・・・、レクサスとかBMWとかはっきり言ってクルマですらない(なぜあんな失敗作を簡単に作れるのか不思議過ぎる)。


MAZDAがいるとややこしい

確かにMAZDAは目の上のタンコブだ。日本やドイツのメーカーがダウンサイジングとやらで利益率をガンガン上げている中で、「ライトサイジング」とか言い出す奴が出てきたら、そりゃ面倒くせーって話だ。他のブランドからしてみたら、なんでお前はそんなにガチでクルマを作っちゃうの!?バカなの!?また過当競争で死にたいの!?・・・って話なんだと思う。どっかの大手メーカーは社長の号令で「いいクルマ作ってます!!」アピールに余念がないけども、スポーツカーはことごとく他社の設計だし、新型ラグジュアリーモデルにも新開発エンジンなど投入しない。アフリカなどで売れているクロカンと同じ大排気量エンジンを高級車に使いまわしている。


日独4メーカーだけがクルマの未来を担っている

ポルシェ、マツダ、ホンダ、三菱の4メーカーで、総合自動車メーカーにおけるあらゆる技術指標は、ほとんど上位を独占している。例えばビーエムダブリューは、三菱GDIのライセンスを使ってエンジンを作っていて、ホンダVテックを模倣してバルブトロニックなる装置を開発し、マツダのディーゼルEGRを真似したところ、韓国で次々とエンジンが燃えてしまった・・・。そんなエンジンを使ってる輸入車を日本で有り難がる必要ってあるのだろうか!?ポルシェ、フェラーリの高回転ターボなどはオリジナリティがあるけども、日本で多く売れているメルセデス、VW、BMW、アウディになんの価値があるというのだろうか!?その手の輸入車に乗っている連中に限って、日本車をバカにしたりしているから面倒だ。自分の乗っているクルマは日本車の設計を流用してるだけなんだよ!!って事実にすら気がつかない奴が偉そうに絡んできたら・・・「バカは黙ってろ!!」って言ってしまいたくもなる。もしくは「そだねー」って無視することにします・・・。







ラベル:カーメディア
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2018年08月20日

マツダが高級車を作る意味

合理化=つまらねー

  AIの時代に対する警鐘で、仕事が奪われるとか騒いでいるけども、それは別にAIができるずっと前から絶えず起きてきたことじゃね!?って思う。冷蔵庫ができて氷屋さんは姿を消したし、テレビが普及して紙芝居屋や劇場は減った。それよりも思考とかマインドの部分でAI化による弊害が起きている(と思う)。合理的な判断を振りかざして経営してきた自動車メーカーってのは、結局は合理的な判断を是とするつまらねーユーザーのニーズに合ったものでしかない。中国の巨大資本が「中国車普及」の中国政府の方針によって、日本政府を牽制しつつ日本で大規模にカーシェアリングでも展開しようものなら、トヨタ、ホンダ、日産は揃って日本から逃げ出す運命なのかも。



何が世界を変えるのか!?

  AI的な思考、合理的な思考の名の下に、あらゆるライフスタイルが『定型化』され、もはや休日にどこの有名レジャー施設に行っても、ただただ殺伐としたものを感じるだけで、全然癒されなかったりする。ああいう施設は15〜30歳くらいまでの、「リア」とか「非リア」とかを意識している世代にとっては価値があるのだろうけども、35歳を超えたあたりから全く意味がないものになる!!とわかったら、合理化の名の下に「形骸化」してしまうのだと思う。結局は全ての年代が浸れる漫画・ゲーム・アニメの市場が拡大するのもわかる。スポーツとかアクティビティ、トライアスロンやサバゲーが人気なのもわかる。クルマも同じようにまだまだ潜在的なニーズを抱えているはずだが、いまいち波に乗り切れないのは、経済的な理由だけでなく、どうも『アーティフィシャル(人工的)』な創造性が大いに不足している気がする。



失敗の連続

  マツダファンによる贔屓目もあるかもしれないけども、バブル後のダメージから立ち直り、紆余曲折があった後に、再び高級車市場へと突き進みつつあるマツダの今後は楽しみだ。トヨタ(レクサス)、メルセデス、ロールスロイス、マセラティなど、長い年月を書けて高級車ユーザーを集めてきた定番ブランドがある。日本、ドイツ、イギリス、イタリアにそれぞれに大中小の産業資本家(金持ち)がいるわけで、その中で自然発生的に市場を確保した「ロイヤルブランド」なるものが出てくる。自分はセレブなのだからロールスやメルセデスSクラスを選ぶという行動は、もちろんブランドの努力も多分にあるのだけども、この高級車購入環境を、人工的な創造性の垂直的創発によって大きく変えることができるブランドは出てくるのだろか。21世紀とともにアウディが高級車ブランドとしてリデザインされたけども、中国市場の先行者利益を掠め取っただけで、20年程度でその勢いは下火になってしまった。



品質だけでは超えられない

  失礼だけども、もう笑うしかないくらいの失態・茶番の類はいくつも見てきた。あのGMやホンダが本気で取り組んでも、キャデラックやアキュラの世界的な認知度は低いままだ。この2つに比べればアウディの成功は破格だったと言わざるを得ない。ここ数年で上昇傾向にあるのはインフィニティとボルボ。どちらもフルスペック&高品質を掲げた「実力派」であり、とりあえずメルセデスやレクサスを部分最適化では完全に超えてしまっている部分も多い。背後にルノーや吉利汽車といった巨大資本を持ち、世界最先端のサプライヤーを束ねる恵まれた環境で、グローバルの頂点を虎視眈々と狙っている。それでもインフィニティがレクサスを、ボルボがメルセデスを超えていく姿は見えてこない。全てを変えるにはまだまだ迫力が不足している。



目先を変えなければ・・・

  ポルシェ、ジャガー、アルファロメオといった由緒正しいスポーツカーブランドも、高級車市場を狙っているけども、アイディアと技術に恵まれていない。パナメーラやカイエンは、落ち目のアウディを宗旨替えしただけの内容だし、ジャガーやアルファロメオはあまりに掲げた理想が低い・・・。高級車で世界の頂点ではなく、欧州で数字を持っているドイツメーカーからシェアを奪うという戦略ゆえに、あまりに創造性が欠如しすぎている。欧州メーカーってのは、しばしば主要市場で日本や韓国メーカーに押し退けられるのも納得の、全くのポンコツな仕事ぶりだと酷評したくなる。



納得のマツダ

・・・でまあ、マツダなんだよ。全てを超越することしか考えていない洗練さで、欧州の度肝を抜いた。これならばバブル以降にただの1メーカーも成功しなかった、成り上がり高級車メーカーになれるかもしれない。Artificialの力で、人々の認識とライフスタイルを文化&ヒエラルキーといった根っこでタブーな部分から変えてしまうかもしれない。自動車文化の「磁場」を逆転させることができるのはマツダだけじゃないか!?という気にさせてくれる。



何に人はカネを払うのか!?

  新しいマツダのフラッグシップならば、不可能と思われた下克上を果たすかもしれない。パナメーラ、7シリーズ、レジェンド、ジェネシスなど、いくつもの『未遂』作品が燻る階段を、マツダが一気に駆け上がる。人々が望んでいるのは、12気筒エンジンやスーパーカーみたいな電動デフAWDなどの「スペック」ではないのだと思う。ただただ地道に「世界最良のミッション」と「世界最良のエンジン」を地道に磨き続けたマツダだからこそ、高級車を作る意義があるんじゃないかと。ZFやアイシンAWのいわゆる「吊るし」のミッションを嫌ったマツダのこだわりが、今のマツダの快進撃を支えていると思う。マツダミッションに馴染んだ体には、ZFの8ATのニュルニュルしたフィールは相当に気持ちが悪い。よくこんなのに乗ってられるよな、バカじゃねーの!?



改良アテンザの健闘

  大流行のツインダーボエンジンにはパワーでは勝てないけども、レスポンスならばポルシェのスポーツカーにだって負けない。エンジンのマウントもレクサスを超えたレベルに到達した。スピリッチュアルなレベルのレスポンスと、上質を知るレベルのマウント。最近じゃさ・・・マジレスすると、3シリーズよりFFの2シリーズ、CクラスよりAクラス、A4よりA3の方がマナーが良いとか言われている。横置きの方が色々と有利だからさ。マツダはそれらの頂点に立っている。実際にマナーだけで比べるならば、クラウンよりアテンザなわけですよ。



再びAKIOに顔面パンチ

  しかし縦置きのクラウン相手ならば、アテンザがNVHなどで勝つのは当たり前のことだ。まあレクサスESにも勝つだろうけども。本当の意味でクラウンに勝つならば、同じ土俵に立つべきかもしれない。縦置きにもマツダが本腰を入れれば、世の中の高級車の作り方も新しい局面を迎えるのではないかと思う。今ではどこのブランドも「部品を貼り合わせて」FR車を作ってますけど、マツダならば、あのクルマのように走らせて瞬間から、ボデーサイズや重量、エンジンスペックに至るまで、トータルバランスに優れたクルマを仕上げるんじゃないだろうか。「クラウンなのにもっと攻めたくなるね」とCMで笑っているどっかの社長の顔面に、再び強烈なパンチをお見舞いするのが、意地っ張りなマツダらしさってものじゃないか!?





posted by cardrivegogo at 03:25| Comment(3) | マツダの戦略 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月14日

マツダがN-VANを作ったならば・・・

ごめんN-VANの話ではない

  デザイン部門のトップがあまりにもストイックすぎるってのもあるかもしれない。マツダ、ジャガー、アストンマーティン、ボルボといった旧フォードグループに見られる特有の現象なのか、全てのラインナップのデザインに「スマートさ」を求める傾向にあるようだ。前回の投稿でボロクソに書かせていただいた渡辺陽一郎の「マツダ批判」は、前田育男氏による他のメーカーから見れば潔癖症が疑われるレベルの仕事ぶりを揶揄したかっただけなのかもしれない。


マツダデザインの妙味

  前田育男氏がその著書で、前任者批判とも取れる、「とにかく嫌い」ってことが伝わってくるニュアンスで書いていた、ローレンス=ヴェンデンアッカー。このオランダ人のフィルターを介して日本の伝統的情景をカリカチュアライズし、ただただおぞましい『狂気』が詰まった『歴史的デザイン』に仕上がったビアンテ。そこで見られるような「芸術的」なタッチあるいはある種のアヴァンギャルドさや、RX-8やベリーサに見られたクールジャパン的な「ゆるさ」があってこそ、日本メーカーという『庶民的な暖簾』にふさわしいってってことなんだろう。前田さんもそんな完全なる『外様な意見』に悩んできたと著書で書いている。まあとにかくジジイライターほどマツダのデコレーションをやたらとアジるレビューが好きだからな・・・。


秘術

  100年を超える自動車の歴史の中で、おそらく最も多くのデザイナーに影響を与えたであろう『ジャガーEタイプ』が出現してから、洋の東西を問わずカーデザインは、絶えず『狂気』と隣り合わせの仕事であったと思う。もちろんそのプロセスは簡単には伺い知ることはできないけども、想像を絶する激務であることはその『作品』から読み取れる。『魑魅魍魎の宿る秘術』に取り憑かれた天才達・・・ジョルジェット=ジウジアーロ(イタルデザイン)、イアン=カラム(アストンマーティン、ジャガー)、和田智(日産、アウディ)、奥山清行(ピニンファリーナ)、永島譲二(BMW)がいて、彼らの後ろに多くの人々が「鑑賞する喜び」「所有する喜び」を楽しんでいる。


歴史

  渡辺陽一郎に対して強烈な嫌悪を感じるのは、カーメディアの当事者として、自動車を楽しむファクターとしての「デザイン」の意味を十分に理解していないと見受けられるから、そして『世界の全て』のメーカーの中で最も多くの『狂気』を生み出してきたメーカーこそが・・・MAZDAだという事実を理解していないからだ。ジウジアーロとそのビジネスパートナーの宮川秀之が、この「魑魅魍魎」の価値に気がつきイタルデザインを創業を決意する前のベルトーネ時代の1958年にすでにMAZDAと接触を持っていて1963年にベルトーネデザインのルーチェが発売される。マツダは創業と同時の黎明期にすでに「世界最高のデザインブランド」であることを志向していた。渡辺陽一郎にしても前述のMAZDAデザインを批判したがるジジイも、そもそもMAZDAの仕事を「自分の言葉」で否定するに足る素養が身についていないままに、ノリで軽い発言をする。あくまでその「知性の欠如」に対してこのブログで抗議の意を示しているだけだ・・・ご了承を。


偏見を超えていく

  1980年代はポルシェやフェラーリにそっくりのスポーツカーを作っていたMAZDAが、1980年代の終わりごろから、完全に世界をリードする存在になった。俣野努、荒川健、ローレンス=ヴァンデンアッカー、前田育男・・・他にも優秀なデザイナーはたくさんいて、中にはヴァンデンアッカーとともにルノーに移籍して、いよいよファーストエディションが発売された新型アルピーヌA110のエクステリア全般を任せられた日本人デザイナーなんかもいる。あのゴジラ顔は間違いなく日本人の仕事だよな・・・あまり好きではないが。前田さんを差し置いて2016年に日本車として初のWCOTYデザイン賞に輝いたロードスターのデザイナー・中山雅は時の人になった。本来は2008年の「三代目デミオ」で前田さんが受賞するはずだった。あのデザインは欧州そのものを完全に刷新したから。日本車に対する偏見もあったのだろう。2008年、2013年(GJアテンザ)の実績があって「3度目の正直」の2016年だったと思う。そんな外部の評価はともかく、世界的に名前が知られていて、世界で認められた代表作デザインを複数持つ、天才デザイナー4人が支えてきたこの30年余りのMAZDAのカーデザインにおける実績は、文句なしで「世界最高」だと客観的に認識できるレベルにあると思う。


東洋のジャガー

  渡辺陽一郎だけが悪いわけではなく、MAZDAに対する認識不足でレビューを書くのに著しい問題が生じていることを疑われる自動車ライターは他にもたくさんいる。そもそも自動車好きを「自称」して、「日本車はカッコ悪いから買わない」と公言するオッサンにとっても、まさか少なくとも30年前から『MAZDAが世界最高のデザインメーカー』という認識はないのかもしれない。「東洋のジャガー」というMAZDAへの賛辞を正確に翻訳してこなかった日本のカーメディアの「恥部」。それを渡辺陽一郎の発言は「象徴」してしまっている。デザインへの傾倒が強すぎて「怪物化」すら進んでいるジャガーとマツダ。50年ずっと緩むことなく問い続けてきたのだから、そりゃスゲーですよ。どちらもバブル期にはポルシェ、フェラーリをデザインで「論破」していますから。


国沢も渡辺も引退しろ!!

  国沢光宏も渡辺陽一郎も、もはや身動き取れないくらいの「デザイン」のセルフイメージに囚われた怪物ブランドに対して、今更に「N-VAN」みたいなクルマを作れって言っているようだ。よくもそんな無粋なこと言えるよな・・・と憤りを覚える。少しくらいはマツダ歩み、マツダのポリシーを「汲んで」やれよって言いたい。前田育男さんがわざわざ新書を書いて主張したいことは、自分の仕事のアピールではなく、ただただちょっとくらいは「わきまえてくれ」ってことなんだと思う。別にMAZDAデザインはすごいから無理に理解しろっていうのではなくて、カーメディアとしてMAZDAを伝える立場ならば、MAZDAのこれまでの歩みが世界の他のメーカーとどれだけ著しく違うのか、少なくともそれくらいは「わきまえてくれ」、それを堂々と言えるだけのことをマツダはやってきましたよ!!ってことなんだろう。怒りは十分に伝わってくるし、カーメディアの取材に常に仏頂面で心をガードを全く外さないの前田さんの対応にも合点が行く。取材を受けながら内心は「ウゼーなコイツら」って思っているのだろう。


狂気

  世界には「狂気」に満ちたデザインであることを感じられるクルマだけが欲しい!!所有したい!!というユーザーもたくさんいる。デザイナーの苦闘の跡がなければクルマに価値はない・・・そんなユーザーがマツダファンになるのだと思う。そしてそれは決して少数派ではないと思う。ジャガーとマツダはどちらも決して経営基盤が強いメーカーではないが、どちらも世界から絶対に無くなってはいけない!!と思う人がたくさんいたから、21世紀になっても生き続けているのだろうし、この両者がトヨタやVWのような「玉石混交」なデザインのラインナップを展開したならば、WCOTYデザイン賞などでその他のメーカーの追従を全く許さない『狂気』(2013ジャガーFタイプ、2016ロードスター、2017Fペース)は生まれないと思う。


カッコいいではない・・・ヤバいだ

  マツダとジャガーは半世紀にわたってデザインにプライオリティを込めていた。2000年ごろから「スカした」感じにイメチェンしたアウディみたいなニワカブランドとは、はっきり言って「拗らせ方」が全然違う(アウディは和田がいないと何もできない!?)。アウディよりマツダやジャガーが優れているという話ではない。マツダ車やジャガー車の突っ張ったデザインを見ていると、ふと中島敦の「山月記」を思い出す。マツダもジャガーも働いている人の多くは大企業に勤める健全なサラリーマンだろうけども、クルマの設計にイニシアチブを持つ前田さんのような一部の人々は・・・「虎になった李徴」なんじゃないか。いや否定的な意味ではないです・・・そんな鬼気迫るものを感じるからこそ、自分はマツダに関するブログを書いているんだと思う。レクサス、メルセデス、BMW、アルファロメオなどではそんな気持ちはまったく起こらないから。


世界のカーデザインは支配されている

  2つのデザインモンスターを同じ経営グループに統合したのがフォードですけども、アストンマーティンはバブル期のトヨタデザインをパクって今のスタイルをとってるし、ボルボはフォード期を通過して全てが垢抜けた。2010年前後に解き放たれた旧フォード系ブランド(マツダ、ジャガー、アストンマーティン、ランドローバー)は、2011年以降の8回のWCOTYデザイン賞のうち6回を制していて、旧フォード系の話題の新型モデルが出てきたら他のブランドにはほぼ勝ち目はない状況!?


恥を知れ!!

  結局のところファンは、『健全経営のマツダ』ではなく『孤高の存在としてのマツダ』に期待しているし、「魁コンセプト」も「RX-VISION」も「ヴィジョンクーペ」も、期待通りの「病的」な美しさを感じた。まさしく「虎」のような存在感だ。「マツダのクルマはこうあるべきだ」・・・は守り続けるしかないと内部の人も思っているのだろう(半世紀にわたる方針を変えたらすぐに崩壊するかもよ)。欧州車ばかりに注目してきたジジイがマツダ車を見ても「欧州の真似をしている」としか感じられないのは仕方がないことかもしれない。しかしそれらの短絡的な言動に心を痛めている前田育男さんの叫びを聞いてあげる(仕事を理解できる)だけの知性が、今の日本にはもはやないのだとしたら、それはとても恥ずかしいことだと思う。そのことを渡辺陽一郎と同レベルの認識しかない連中には謹んで申し上げたい。




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2018年08月12日

「BMWになりたいマツダでちゅ・・・」の 渡辺陽一郎 を断罪する

まじふざけんな!!

  ベストカーの渡辺陽一郎が「マツダはBMWになりたいだけ」とか書いてる。もしマツダがBMWになってしまったら、とりあえずもう買わない。FRになってZFのミッションとか使い出すマツダなんて想像もつかない。そもそもポリシーが無さすぎるBMWと、ポリシーの塊でしかないマツダを同列に見ている渡辺陽一郎とかいう還暦ライターがムカつく・・・。ただ単にBMWもマツダもホンダを強く意識して設計しているのは間違いないけど。ホンダがフロントDWBをやればマツダも真似するし、ホンダがフロントをストラットに格下げすれば、マツダも真似するっていうタームは確かに存在したし、BMWはホンダの陰に怯えながら(ホンダと提携して生きながらえていた)ローバーを買収した。


MAZDAサバイバルの歴史

  60年代に四輪車ビジネスを創業したマツダを、10年単位で見てみると「ロータリーで世界を驚かせた60年代」「ホンダCVCCに唯一追いすがった70年代」「FRポルシェを退場させた80年代」「バブルに踊り波乱万丈な90年代」「再起とともに最前線に生還した00年代」「最後のエンジン屋宣言の10年代」・・・とまあどの10年も濃厚な味わいがある。各年代に共通するのは「生き残るために世界最高峰の技術を求めた」ことであり、世界中のMAZDAファンってのは、その濃密な歴史と、ひたむきな姿勢にただただ共感して応援しているわけだが、渡辺陽一郎は何を「意図」したのかわからないけど、不用意にMAZDAファンの感情を踏みにじりやがった・・・。ちょっと抜粋させてもらうと「商品の作り方が硬直化していて『マツダはこうあるべきだ』という思いが強すぎる印象がありますね。BMWになりたくて生姜ないんだけど、なかなかなれない。」と書いている。


カーメディアジジイどもの共通見解なんだろうけど・・・

  こればっかりは、MAZDA熱狂ファンと渡辺陽一郎との温度差・認識の差としか言いようがないのかもしれないけども、今回のベストカーでの放言は完全にボーダーを超えたと思う。自動車ライターだけでなく個人趣味のブロガーであってもやはり超えてはいけない一線ってのがある。意図的であれ、過失であれ、やらかせば「炎上」して然るべきなのがネット社会であるし、発表したレビューの見解には責任を持つべきである。半世紀にわたってサバイバルしてきたMAZDAを名指しで「BMWになりたいけどなれない・・・」と嘲笑ってしまったらもうアウトだろ。BMWもその昔メルセデスに吸収合併される一歩手前に、火事場の馬鹿力でノイエクラッセという奇跡を起こしたけども、マツダの半世紀を見ていると何度もそのデジャブのような景色はあった。そういう意味ではBMW的なのかもしれないけどさ、明らかに渡辺陽一郎は違うニュアンスで書いている・・・失礼だが、なんでこんな人が自動車ライターやってんだよ!?


発言が軽すぎるんだよ・・・還暦ってそんなもんか!?

  「マツダはこうあるべき」ってストイックな姿勢が、なぜBMW化に繋がるのか!?その思考がちょっとわからん。2000年代に入ってからのBMWは、サウスカロライナ設計・製造モデルや、マグナ外注モデルなど、ブランド分裂が激しくて完全に「商社化」しているけども、やはりローバー買収(ホンダ技術吸収)によって、ノイエクラッセ時代を彷彿させるミラクルなBMWの時代は完全に終了してしまったのだと思う。今のマツダも同じように堕落して「スカイアクティブ」のような商標主義に走っているという指摘ならば、『BMW化』と言われても腑に落ちるけども、世界最高の内燃機関と世界最高のミッションにこだわり続けている(と感じる)マツダのクルマ作りを、そう安易に否定したいとは思わない。渡辺陽一郎も否定的な意味でのBMW追従というわけではなく、肯定的な意味、「憧れ」って意味でのBMW追従を示唆しているはずだ。マツダを「出来損ないのジャガー、アルファロメオ、キャデラック」みたいなブランドだと言いたいらしい。


感情論で済む話ではない・・・

  「BMWとマツダのどちらが無かったらより悲しいか!?」・・・渡辺陽一郎はBMWだと答えるのだろう。技術的な要素を軽視すれば、心情的にBMWの欠落の方が悲しいと感じるのかもしれない。しかし直近の20年のBMWが何か決定的な存在だったことがあっただろうか!?伝説のE39を超えるクルマを1台でも発売しただろうか!? もっとも20年前は栄光の中にいたBMWと、同じころどん底を経験していたマツダのそれぞれのその後の20年間を比較するのはナンセンスだとは思う。BMWをめぐる経営環境は目まぐるしく変わり、鬼才クリス=バングルを理解できない保守的なファンが離れたり、全面的なターボ化によって失われたドライバビリティなど、難しい時間だったのは確かだ。クリス=バングルのデザイン革命は、その影響下にあったローレンス=ヴァンデンアッカーによって同様の手順が踏まれ、アテンザはカペラの、アクセラはファミリアの呪縛を解き放ったりしたわけだけども、渡辺陽一郎が言及しているのは、前田育男時代「KO-DO」のマツダについてだと思われる。


MAZDAの評価は内外で大きく違うからややこしい

  マツダにとっての「E39」はやはり「NAロードスター」になるのかな。しかしこれはピュアスポーツカーだ。20年前のマツダのエースといえば「初代デミオ」だけども、その後の20年もアテンザ(全世代)、アクセラ(全世代)、プレマシー、デミオ(3、4代目)、CX-5(全世代)、ロードスターRFなど、グローバルで相当な競争力を持ったモデルを次々と発表してきた。日本のカーメディアの評価はそこまで高くないようだけども、欧州(COTYなど)でも中国(COTY)でも北米(10ベストカー)でも十分に評価を勝ち取ってきたし、豪州、カナダ、ロシアなど、東西南北問わずに高いポテンシャルを示した。2000年までのグローバル「常勝」といえばホンダだったけども、2000年以降はマツダが世界最高の「常勝」メーカーと言って差し支えないと思う。トップギアが「世界で唯一の駄作を作らないメーカー」と評する根拠はただのリップサービスではなくて、冷静な分析によるものだ。


マツダとBMWの比較はナンセンスだ

  伝統の英国メディアが世界最強と評したマツダを、渡辺陽一郎は「BMWになりたいマツダでちゅ!!」と書いたわけだ。その見識を疑うよ・・・ホントに。以前このブログで「マツダ VS BMWはマツダの全勝だ!!」みたいなことを書いたことがあるけども、それはマツダがBMWの5、6、7シリーズに匹敵するモデルを、ミレーニア廃止以降は置いていないからだ。マツダはアテンザの車格を上げて5シリーズと対峙させようと画策していて、プレミアムラインとなる「MAZDA6シグネーチャー」は2.5Lターボを配して価格は約35,000ドルで、もはや3シリーズを全く相手にしていない価格設定になった(3erを見下し始めた!?)。今後の予定としては6気筒エンジンを配していよいよ50000ドル前後の5シリーズの価格帯に突入するのだろう。しかしそれはまだまだ先のこと。マツダがラインナップを集中させているMINIから4シリーズまでの車格においては、BMWをほぼ寄せ付けない作り込みはできているけども、やはり5シリーズを上回らないと対BMW完全勝利とはいえない・・・。


ジジイフィルターがBMWをメチャクチャにした!!

  「BMWはすっかり世俗化した・・・」と嘆く声をよく聞くけども、今も昔も3シリーズは安っぽかったし、5シリーズには相応のインテンシティは感じられた。本質的には何も変わっていない。4シリーズ以下のモデルは、失礼だけどもマツダやホンダには歯が立たないし、5シリーズ以上のモデルではメルセデスの壁を全く超えられない。新しい8シリーズのベースモデル(直6ターボ!?)は、北米で10万ドルの価格がつけられるのか見ものだ。グローバルでの販売台数は増えていると強がる声もあるだろうけども、伸びているのは中国専売の「1シリーズセダン」だけだ。苦し紛れに日本市場にこのFFのCセグ車を持ち込むような愚挙がないといいな。ホンダの開発者に「昔のシビックの乗り味にそっくりだね」って言われるのがオチだ(2シリーズATが実際に言われていた)。重ね重ね失礼だが、今のBMWは完全に「負け犬」だ。渡辺陽一郎がどのように認識していようが「負け犬」だ。韓国で起こっている問題や、別件のリコール隠し疑惑や、ディーゼルゲート疑惑があろうがなかろうが「負け犬」だ。


ジジイにはBMWやマツダの現在地はわからないんじゃねーの!?

  マツダだって倒産の危機に追い込まれながらも、CX-5を世界的なSUVへと短期間で成長させてブレークスルーを起こした。BMWにももしかしたら同じことが起こせるかもしれない。ノイエクラッセが21世紀に再び再現されるのか!? 渡辺陽一郎はマツダを「硬直化しすぎている!!」と言ったが、それはこの20年のBMWへ送られるべき言葉だと思うし、そんなこと言われるまでもなく、BMWはすでに復活への歩みを始めている。5年後にはどんなBMWが存在しているのかだろうか!?世界的エンジニアリング・サプライヤーとして急成長を遂げている、マグナ=シュタイア(カナダ、オーストリア)と合体を果たすかもしれない。すでにゲトラグを傘下に持つこのメガサプライヤーは、日本のいくつもの有力サプライヤーに触手を伸ばしているらしい。ZFのトルコンが主体だったミッションにもマグナ=ゲトラグが食い込みつつある。ここ数年ですっかり悪名高き存在になったドイツの自動車産業集合体から抜け出して、BMWが独自のサプライヤー体系を築き上げることで大きく体制が改まり、製品が変わることを切に願う。FR化が規定路線というマツダの前途に大きく立ちはだかる壁になれば、マツダのクルマ作りも再び神がかったものになるんじゃないかと・・・。



マツダが全勝だ・・・





ラベル:渡辺陽一郎
posted by cardrivegogo at 21:30| Comment(3) | クソな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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