2017年08月15日

アクセラの存在意義!!



  マツダの最大の誤算・・・と言ってしまうと語弊があるかもしれないけど、気合入っていた割にはイマイチだったのが、従来の基幹3車種アテンザ、アクセラ、デミオでした。そしてそれを修正すべく次世代の活気的なユニットとして『スカイアクティブX』を先行発表!!ってことなんでしょうけども、うーん。新型シャシー投入で完全にずっこけたGJアテンザとBMアクセラは、もう1世代をこのまま同じ設計で展開しなければいけない状況を考えると・・・もはや不良債権化している!? そんなことはないよ!!って言いたいですけど、新しくHCCIエンジンが載るというメカ的な関心は、ほぼ全てのモデルへの恩恵ですから、今の売れ筋が変わって、これが理由でアクセラやアテンザの販売が好転するかどうかは極めて不透明です。

  スバルも似た異様な状況で、昨年に登場したインプレッサも世界最高を意図して作られたという新型プラットフォームの『SGP』を導入しましたが、まだまだプリウスの背中は遠いですねー。2017年6月の販売はXVを入れた統計で8480台。プリウスの半分にも及びません。アクセラはというと・・・1961台。これにCX5の2811台を含めても厳しい数字。トヨタ、スバル、マツダのCセグ対決は、プリウス、C-HR合わせて32264台のトヨタ、8480台のスバル、4772台のマツダという結果。まあクルマのマーケティングにおいては、『カーメディアの評価』とか『クルマ好き素人の評価』とかどーでもいい話で、結局は『プリウス』という新しいブランドを必死に作り上げたトヨタの完全勝利なんでしょうね。

  アクセラもまだまだオーリスに比べれば数倍よく売れてはいるんですけども、やはりプリウスに勝負を挑めるくらいに力が入っているクルマだと思うんですよ。しかし現実にはアクセラはマツダブランドで最も地味なモデルであり、プリウスはトヨタから完全に飛び出したかのような知名度を誇っています。かつて『ファミリア』というマツダよりも名の通った存在があったっけなー。やっぱりマツダはもっと個々のモデル名を轟かせなきゃダメじゃない? 「あのアクセラってどこのクルマ?」「マツダだよ」「へー!?マツダっていいクルマ作ってるんだね」・・・これくらいが(クルマの台数が出るには)ちょうどいいブランディングなのでは!?

  『マツダだからどれもいいクルマ』というコンセプトを浸透させたい!!って方針もわからないでもないですが、そんなことをやってるブランドはマツダ以外にはどこにもないんですよね。日本市場で好調なブランド(国産輸入の各トップ2)を見ても、トヨタ、ホンダ、メルセデス、BMWいずれも、ブランド内に色々な品質のクルマを散りばめています。むしろ意図的に『価格差』を意識させようとすらしてる。売れ方だってモデルによってマチマチです。プリウス、C-HRもあればオーリスもある。Nボックス、ヴェゼルもあればジェイドもある。結局は全体の2割程度の売れるモデルを徹底的に育てて全体の売り上げを底上げする必要があるんじゃないの!?

  マツダの場合は利益を出すクルマがCX5だけになってしまった!!確かにあのクルマはすごい。日本だけでなく世界でも大人気らしいし。SUV作らせたらマツダが一番上手かったなんて全然予想つかなかったよ!!っていうサプライズが、かなりの呼び水になったかなーと思います。「あれどこのSUVなの?・・・え?マツダ!?」。

  あまり言いたくはないけども、『アクセラ1.5L自然吸気』176万円〜という設定はどうだったのだろう!?先代の末期から教習車として全国にバラまいてしまったことで、このクルマの『指名買い』は完全に崩壊しています。おそらく相当なマツダ好きでも『アクセラはないな・・・』という意見では!? トヨタとの共同会見でも『クルマへの愛』という曖昧な表現を連発していましたが、ほとんどレンタカー稼働しか考えていないかのような、1.5Lエンジン&176万円という『投げやり』な設計を伺わせる設定・・・。

  内燃機関の禁止!!とかもうメチャクチャな状況ですから、どのメーカーも綱渡りの経営で、叩けばいくらでも埃が出てくるだろうし、実際にK沢さんとかS水K夫さんなどの評論家が、やたらめったら既存モデルにケチをつけた結果、誰も『無くても困らない』クルマに300万円とか使おうと考える人が少なくなったのは確かだと思う。もう面倒くせーから必要最低限のミニバン(ファミリーカー)とコンパクトカーだけあればいいって・・・。結局のところマツダもCX5、デミオと法人需要を狙ったアクセラでなんとか月10000台くらい。日産もセレナ&エクストレイル、ノートの3車種でブランドの月27000台の大半を稼いでいます。ホンダも似たような状況です。

  改めて『プリウス』『カローラ』ってスゲー。そして『インプレッサ』も頑張っている。この前までは『レヴォーグ』も売れてたし。それに比べて・・・全く負けていないはずの『アクセラ』はどーなのか!? 輸入車でも『ゴルフ』『CLA』は相変わらずに1000台以上はコンスタントに売れているし。『シビック』はどーなるかちょっと読めないけど、市場のトレンドに抗う力、これこそが今の自動車メーカーの実力を測るバロメーターなんじゃ無いの!?いかにファミリー&コンパクト『では無い』モデルをヒットさせられるかだと思うんです。

ファミリー&コンパクト『じゃ無い』ランキング(2017年上半期)
<Cセグ以上のハッチバック、セダン、ワゴン及びスポーツモデルが対象>
1、プリウス91,246
2、インプレッサ41,222(XV含む)
3、カローラ38,767
4、クラウン16,142
5、アクセラ14,829


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↓この色が一番似合ってると思う。
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2017年08月10日

『マツダに嫉妬』した社長の複雑な事情。

「マツダとの提携で得た一番大きな果実は、「クルマを愛する仲間」を得たことです。そして、「マツダに負けたくない」というトヨタの「負け嫌い」に火をつけていただいたことだと思っています。本提携は、クルマを愛するもの同志が「もっといいクルマをつくる」ための提携であり、「未来のクルマを決してコモディティにはしたくない」という想いを形にしたものだということです」(トヨタ・豊田章男社長のコメント)

マツダとトヨタのより大規模で包括的な提携が発表されましたが・・・そもそもの中身は自動車好きが身を乗り出して大興奮するような話ではなさそうです。無機質なステートメントから見えてくるのは、
@トヨタ、マツダがカリフォルニア州などでの販売を継続するために義務付けられるEVの開発。 
Aアメリカ市場でのトヨタのやや弾力的な需要に応えるために、スバルの工場に続いてメキシコにあるマツダの北米拠点をトヨタブランド向けの生産ラインとして活用する。 ・・・ある程度は想定の範囲内でのことで、何ら新しいものではないです。この合意の本当の意義は、トランプ政権の初動を見極めつつ、今後の米国議会でのロビー活動において、トヨタがマツダのケツ持ちになりますよ!!といったところなのかも。

一部のカーメディアでは、「マツダの独自性が失われるのでは?」などと、やや過敏なまでの問題提起をしていますが、そもそもトヨタに取り込まれて独自性が失われたメーカーなんてあったの!? M&Aにあまり積極的ではないトヨタに対して、VW、ルノー、メルセデスそしてひと昔前のフォードやGMは、他国の経営難なメーカーを買い漁ってました。特に欧州中心主義を振りかざすVWやルノーはやりすぎとしか言いようがない虐待を加えて、スズキ、日産とそれぞれモメる羽目になりました。それに対してトヨタは自らが成長するためというよりも、業界全体の安定的な成長と発展を考えて、スバル、ダイハツ、ロータス、BMW、マツダ、スズキとの資本や技術の提携を進めてきました。果たしてこの6メーカーは独自性を失っているのか!?・・・1つだけやや怪しい?トヨタ路線の合理主義&燃費向上に励んでいるようですけど、他の5つのメーカーはまだまだ十分にキャラが立ってます。

マツダが経営合理化を測って、トヨタとシャシーを共通化したところで、それが自らの存在意義の否定であることは誰の目にも自明。そういうどーでもいい次元の話を永遠にこじらせるのがカーメディアさんのお仕事なんでしょうけども、ちょっと面白いのは・・・トヨタとの協業発表!!というタイミングに至って、何やら『マツダの独自性』とかいう神秘的なものの存在を肯定し始める。初代アテンザが世界で150以上ものCOTYを受賞した意味すらわかってないし、その事実を報道すらしないし、ちょっと違う局面になるとマツダの『吹けば飛びそう』な経営だと失笑しているのに・・・。

より前向きにトヨタとマツダの技術提携を評価するならば、マツダにとっては喉から手が出るほど欲しい『開発用リソース』を、あまり乗用車向けに振り分けなくても開発可能になることで、よりエンスー向けなモデルの開発へとリソースを回せるってことになるなーって思いますよね。でもマツダがNSXやGT-Rみたいな『メカ全開』のクルマを作る!!っていう想像は絶対に間違っていると思います。NSXは『飛行機』や『スーパーカー』を作るというホンダの筋道を構成する1台ですし、GT-Rもルノー日産グループを代表する『スーパーカー』への飛躍を意図して作られてます。あくまで『スーパーカー』というイディアを現実化する・・・という段取りのクルマづくりがされています。レクサスLFAなんかも全く同じ構図。

世界のマツダファンが求めているものは、そーではない!!マツダには存分に『変なクルマ』を作ってくれ!!って思っているんです。フェラーリ的な何か!?あるいはポルシェ911的な何か!?を作ることは、どんな無能なメーカーにだってできる!!(決してレクサス、メルセデス、BMWとは言ってませんよ!!) 新興国にだってそんなメーカーは腐るほどあるし、中国やアメリカでモーターショーが開かれれば、フェラーリやポルシェの『そっくりさん』があちこちに登場します。もはやそんなブランドに存在価値なんてないって!!(決してレクサス、メルセデス、BMWとは言ってませんよ!!)

世界に不足しているのは『山師』。かつて『初代MPV』、『5代目ファミリア』、『ユーノス・ロードスター』などを掘り当てて、日本を軽く飛び越えて、創業100年とかの歴史を誇る欧州ブランドにまで多大な影響を与えた、『バカ全開』なモデルを本当に作ってしまうメーカーが足りないんじゃないの!? ちょっとマツダに苦言を呈すると、CX8みたいにそこらじゅうでモロ被りするような地味なクルマに期待しちゃいかんのです。すっかり地味になったアクセラのエクステリアに、個性的かつ機能的な大掛かりなパーツでも付けてみてよ。ガルウイングとかさ。

豊田章男社長が「マツダに嫉妬する」と表現したものは・・・。C-HRとカムリの件でしょうか。マツダのシェアを露骨に取りに行ってしまいましたけど、バックアップするから心配しないでね!!世界にその名を轟かす巨大企業のトップともなれば、同業他社からもしっかりと尊敬される行動をしなければならない。トヨタだけが儲かればいい!!という時代でもない。トヨタの独占によってマツダ、三菱、スズキが次々と消滅する可能性は結構高い。トヨタだけが生き残ったところで自動車産業は終わり。倒産した日本メーカーの残骸をどっかの国の資本が買いあさってしまえば、トヨタ単独ではもうどうにもならない。中国リーグの連合軍を名古屋グランパス(J2)で迎え撃つみたいなもの・・・。

絶妙なパワーバランスの中で生きながらえることがちょっと保証されたマツダ。果たしてこのチャンスで『最後にひと花』咲かせてくれるのかな!? マツダの奇跡は得てしてこういう時に起こる!!初代アテンザ、初代CX5と同じ状況になってきたかな・・・!? 魅惑のFRサルーンでも作るのか!?




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posted by cardrivegogo at 21:37| Comment(0) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

マツダブランドが他より優れているところは!?

  2012年から『新しいマツダが誕生しました!!』と言わんばかりに、執行部の暴走が目立った5年が経過しました。確かに当初はドン底で、フォードから離れてやっていけるのか(まあ無理だろう)!?みたいな空気がありましたが、マツダの支えを無くしたフォードの方が転落していく始末。旧世代のマツダが見せたV字回復の口火を切ったあのマーク=フィールズがフォードのCEOの座を追われるなんて・・・時代はすっかり変わっているんですね。

  藤原常務のインタビューを読んだりすると、まるでそれ以前のマツダを全面否定するようなグイグイ感には、正直言って少々ついていけないのですけども、それまでのフォードの影響が強った時代に溜まった鬱憤を晴らすかのように、刷新に次ぐ刷新が続いています。ちょっと息切れかな!?と思わせる期間もありましたが、ほどほどのスピード感でなかなかスケールがデカい変革を打ち出しています。当初からマツダが訴求する新しい『いいクルマ』のコンセプトがそのまま等身大でユーザーに伝わったのかはわかりませんが、最初に発売したCX5がグローバルでは今も大ヒット驀進中で、今では『グローバル40万台/年』を達成する唯一のマツダ車になりました(唯一の稼ぎ頭)。

  いつも上から目線で恐縮ですが、走り出して5年が経過した『新・マツダ』は同時期のライバルと比べてどれだけ相対的に優れているのでしょうか!?例えば『Vテックターボ』に舵を切ったホンダや、『世界最強プラットフォーム』を掲げるスバル。あとは日本、ドイツのメーカーを相手に大勝負を挑んでいるボルボやPSA辺りと比べてどーでしょう!? ホンダ、スバル、ボルボ、PSA、マツダの直近5年間で最も成功したモデルは、文句ナシで『CX5』だと思います。追い詰められた時のマツダは凄い!!の例に漏れず、株価100円以下の『ドン底』時代に放った強烈な1台でした。

  早くも二世代目に突入して、5年目タイミングの乗り換え需要を拾うべく準備万端のCX5ですが、2台以上続けて同じボデータイプを選ぶ人はそれほど多くない気が・・・。BMWやメルセデスが囲いこみのためにひたすらにバリエーションを増やしてますけど、マツダもアクセラの「グランクーペ」や「シューティングブレーク」のような(商標をパクってはいけませんけど)クロスオーバーを追加して、対応していかないとなかなかマツダに乗り続けてもらえないと思います。マツダのキャラを考えたならポルシェやジャガー、アルファロメオのようにスポーティで高回転なユニットを用意して、こだわりを見せて欲しいですが、現状ではメルセデス、BMWのような「ハリボテ」車による商売になっていて、客層もどんどんそちらへ寄っていってる気が・・・。

  いよいよ来月にはプレマシーとビアンテの販売が終了して、CX8が登場するみたいですけども、3列シートのSUVが月に3000台とか売れたら、またまた快挙です。エクストレイルやエクシーガといった3列目が狭くて貧乏くさいモデルは全く存在感を示せてないですが、マツダの一風変わったブランドの魅力があれば、スバルや日産では訴求できない層にまで届くんじゃないの?失礼ですが、日産やスバルのディーラーの客っていつ行ってもジジババばっかりだから3列SUVなんて売れるわけがない。逆にマツダにはジジババは寄り付かない(ウチのお袋も偏見を持ってる)。予想外に届くかも・・・アルファードが高すぎる!!って層に。

  4900mmのSUVがそう簡単に売れるか!?という意見もありますが、アルファード/ヴェルファイアが数年前には月に20000台とか売れてましたから、全長が売れない問題にはならないでしょう。あとはこの5年で『新・マツダ』が訴えてきた、妥協しないグローバルサイズがもたらす、ラグジュアリーなドライビングスペースが、ステータスシンボルとして成功を収めた旧世代アルファードに群がった『見栄っ張り』な人々の感性に響くかどうかです。一部の人々から評判が悪いアルファードですけども、『居住性の追求』という意味では非常に合理的なモデルです。アルファードが1泊3万円のホテルなら、プリウスやVWゴルフなどは1泊5000円程度だと思います。

  『新・マツダ』の各モデルが特に力を入れて追求しているものが、まさに1泊の単価を高くするための工夫です。貧乏くさいクルマは、マツダのラインナップにはありません!!デミオ、CX3、アクセラ、CX5、アテンザ、ロードスターの各車共に、クラスの平均よりは高い水準(単価)をマークしていると思います。デミオだったらクラス平均が2980円のところを4500円くらいはある。アクセラだったらクラスは5000円平均のところ6500円くらい。レンタカーの12時間の単価みたいですね。アテンザなら2万円くらい!?CX8なら3万円くらいは達成できるんじゃないの!?『新・マツダ』はともかく他の日本やドイツのブランドと比べてもインテリアをスペースで勘案するセンスは優れていると思います。

さてライバルブランドを含め、5メーカーを評価(5段階)すると、
@ホンダ・・・居住性3、エンス度4、オリジナリティ4。
Aスバル・・・居住性2、エンス度3、オリジナリティ2。
Bボルボ・・・居住性4、エンス度3、オリジナリティ3。
CPSA・・・居住性3、エンス度2、オリジナリティ3。
Dマツダ・・・居住性5、エンス度2、オリジナリティ2。
まあ10月の東京MSでは、マツダがエンスーとオリジナリティをもっともっと伸ばすような新企画を公開してくれるでしょうから、楽しみに今後の展開を待ちたいと思います。




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posted by cardrivegogo at 05:26| Comment(4) | マツダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする